外部の力と、内部の力

 おもちゃショーで買ったトイジャーナルのバックナンバー*1に、セガトイズホームスターや脳力トレーナー*2を企画した、加藤武彦氏のインタビュー記事を見付けました。

市場に受け入れられたのは、大平さん*3は本物のクリエイターで、川島教授は脳の権威で、そういった方々が作ったという裏づけがあったから。お客様に本当の価値を提供出来る商品じゃないと、もう生き残れないと思いますね。お客様の感想がすぐにネットを通じて公開されますから。

 新しい価値観を提案する場合は特に、話題の源流となる人物を押さえ、局所的なヒットから本当のヒットを生んでゆくことも重要…というのは、今に限ったことでは無いと思うのですが、借りるのは名前だけでなく、力も含めてと言い切れるのが現代的。
 で、それなら内部の力は(相対的に)重要で無くなったかと言えば、そうではなくて、

専門性の高い超高価な商品は目指すところではありません。本物性と価格やエンターテイメント性のバランスが大事ですし。

 エンタテインメントを専門とする人間として、負けずに意見や提案ができる力が必要になってきているんですよね。
 その後、脳モノのお株が任天堂に奪われてしまった流れを見ると、外野ながらに難しさが理解できるわけですが…。

*1:2006年2月号

*2:http://www.segatoys.co.jp/brain_trainer/ DSの教授より先なんです。

*3:http://www.megastar-net.com/ メガスターの人。