間引きもポジティブに

http://www.president.co.jp/pre/20070305/index.html

岩田社長が語る「Wii誕生の目のつけ所」 ●勝見 明

 wiiについて最初は懐疑的な意見が多かったこと、試作を繰り返してそれを払拭したこと…と、いい話すぎてあんまり意外性は無いと最初は感じたのですが、締めの部分で印象が変わりました。

ここで着目すべきは、任天堂では試作が手に触れる「三次元の議事録」としての役割を果たし、知の共有と創造を加速していることだ。

 企画段階で完全に絞り込むより、広く試作を行ったほうが良いとは自分も思っていましたし、試作重視の姿勢に対して驚いたのではありません。
 試作がやがて間引かれる*1際に発生する汚名や無駄骨感、それによって伝染する負け癖など、普通だったらネガティブに陥りがちな状況までも、「議事録*2」という考え方で有益なものへ転換している点が、素晴らしく合理的なのではないか…と。

*1:開発じゃなく研究寄りというか、本当の意味での試作であれば、全弾命中は無いでしょう。

*2:もしかしたらライター氏の単語かもしれませんが、概念として存在したのは事実でしょう…。